白良荘グランドホテル
ホテル情報
- 住所 868, 白浜町 西牟婁郡 和歌山県 649-2211 日本
- 電話 +81 739-43-0100
- 評価 · 出典:Google ↗





泊の記事
小さな手のひらに残っていた、潮風のにおい
鼻腔を突き抜ける冷気が、肺の奥まで白く染め上げるような感覚。1月の白浜は空気がひどく澄み渡り、遠くの水平線が鋭いナイフで切り取られたかのようにくっきりと見えていた。ホテルのバルコニーに足を踏み出した瞬間、肌を刺す凍てつく風に、家族全員で「ひ…
波の音が部屋の隅にたまっている
足の裏が布団の温もりで重くなるのを感じたとき、子供たちの寝息がまだ部屋に残っていた。誰かが枕を叩く音、小さな呻き声、それから忽然の静寂。その時、窓の向こうで海の音が聞こえた。波が打ち寄せる音じゃなくて、むしろ布団の端で溜まっているような、柔…
畳の上で、二人の呼吸が重なった
チェックインのカウンターで、グラスが冷えすぎて指先が少し痛むほどだった。グラス越しに注がれた白ワインは、冷たさと酸味で夏の気配を運んできた。外はGWの混雑が続いているはずなのに、このフロアだけは別の季節の空気が流れていた。ロイヤルフロアのエ…
浴衣の袖が少しだけ長すぎた午後
廊下の隅に、片方だけ脱ぎ捨てられた小さなサンダルが転がっていた。誰がいつ脱いだのかはわからないけれど、その不揃いな様子にこそ、この旅の正解があるような気がした。白良荘グランドホテルのロイヤルフロアにある大きな窓を開けると、そこにはただ、圧倒…
ススキの影が揺れる頃、君といた場所
JR白浜駅からの10分の道のり、汗ばむ背中に風が当たると冷たく感じた。君が先を歩く。荷物を提げる手の甲が日焼けでほんのり赤い。段ボールの底が擦れて、紙の匂いが混ざった埃っぽさが靴下にまで染み込んでくる。扉を押し開けると、ロビーの冷房が一気に…
足音と海の音
エレベーターのドアが開くと、子供たちの足音が一気に広がった。4歳の次男は靴を脱ぎ捨てて走り出し、6歳の長男は荷物の重さに文句を言いながらも、それでも足を止めなかった。カーペットの感触が足の裏に残る──厚みがあって、吸い込むように柔らかい。こ…
宵宮の提灯が波間に揺れる
紅葉狩りじゃなくて散策だった件 JR白浜駅からホテルまでの10分、道沿いのケヤキ並木が空を燃やし始めていた。誰かが「紅葉狩りしよう」って言ったら、3人とも「行こう」ってなったけど、結局 nessuno がカメラを持ってなかった。代わりに、落…