← 戻る 烏石港 OA HOTEL

青い部屋と、誰かが忘れたタオルの音

青い部屋と、誰かが忘れたタオルの音

5年後の私たちへ。あの時、誰が一番先に「計画なしでいいよね」と言い出したか、もう忘れた頃だろうか。重いスーツケースを引く音さえ心地よく、潮風が頬を撫で、根拠のない自信に満ちていたあの行き当たりばったりの旅。その心地よい不自由さを、今も覚えているかな。

5年後も心に波紋を残している、あの日の断片

屋上温泉プールで混ぜ合わせた、湯気と秋風の温度
40度の熱い湯に身を委ね、肌を撫でる少し冷たい夜風に心地よく震えたこと。遠くにぼんやり浮かぶ亀山島のシルエットが、私たちのくだらない言い争いを黙って聞いていたあの静寂。「最高だね」と誰かが呟いた声が、白い湯気に溶けて消えていく感覚。温かさと冷たさが交互に訪れる肌の感覚が、日常で凝り固まった心をゆっくりと解きほぐしていくのが分かった。あの夜の温度感は、今思い出しても胸の奥をじんわりと温めてくれる。

「海海人生」の深い青に、4人で同時に倒れ込んだ音
部屋のドアを開けた瞬間、目に飛び込んできたのは吸い込まれるような深い青の世界。誰が合図したわけでもなく、全員が同時にベッドへダイブしたときの、あの鈍い衝撃と弾けるような笑い声。洗いたてのリネンの清潔な香りに包まれ、「もう一歩も動きたくない」と心の中で叫んだあの充足感。青い空間に身を浸していると、自分たちまで海の一部になったような錯覚に陥り、心地よい眠りに落ちていった。

クジラに出会えなかった、完璧な敗北感と潮の香り
「絶対に見られる」と根拠なく賭けて、結果的に荒い海と強風にだけ翻弄された時間。唇に張り付く塩辛い風と、視界を遮るほどめちゃくちゃに乱れた髪。期待外れだったはずなのに、船の上で互いの情けない顔を見て腹の底から爆笑した記憶は、完璧に計画されたプランよりもずっと鮮明に、心に刻まれている。敗北感さえも最高のスパイスに変えてしまう、あの時の無敵な連帯感こそが、旅の本当の宝物だった。

烏石港 OA HOTEL から外澳ビーチへ、裸足で踏みしめた砂の感触
ホテルのB1にある賑やかなゲームルームの喧騒を離れ、外の世界へ歩き出したとき。次第にアスファルトの硬さが消え、足指の間に入り込む柔らかく湿った砂の感触に変わった瞬間。潮の香りと、誰かが忘れていったサンダルの片方が転がっていた、あの名もなき景色の断片。波が寄せては返す規則正しい音が、心地よいリズムとなって、私たちの会話の合間に静かに流れ込んでいた。あの砂の感触が、今も足裏に蘇る。

5年後にこの記録を紐解いたとき

たぶん、豪華なビュッフェの正確な味や、チェックアウトの時間は忘れている。けれど、あの深い青に包まれた部屋で感じた「ここにいていい」という絶対的な安心感だけは、静かな潮騒のように心に残り続けているはずだ。予定が狂い、迷い込んだ路地裏で交わした冗談や、不便さにさえ笑い転げた時間。そんな「余白」があったからこそ、私たちは飾らない自分でいられた。人生という大きな海を漂う中で、あの旅は私たちにとっての静かな港のような場所だったのかもしれない。正解のない旅こそが、今の私たちを形作る大切な欠片であり、あの時の心地よい間違いが、今も私たちを強く、そして優しく繋いでいるのだと思う。いつかまた、あの青い部屋に集まって、今の自分たちを笑い飛ばしたい。

陽だまりのバルコニーに、白いタオルが秋風に揺れている。

  • 夜の屋上温泉プールで、ただ静かに夜景と溶け合う時間を過ごすこと。
  • 烏石港の喧騒を離れ、地元の人が愛する名もなき店で、正解のない食事を楽しむこと。

近くのグルメ・スポット

OX炙りステーキ宜蘭員山店

OX 亞克斯炙燒牛排 宜蘭員山店は員山郷員山路一段202号、員山農會のすぐそばにあります。インダストリアル風インテリアにブルースとジャズを流すリラックスムードで、壁には重機用ヘルメットが並びます。ビュッフェとステーキがメインで、ビュッフェのみ109元でサラダ・温菜・焼きパン・アイスが食べ放題。ステーキは309元からでビュッフェ付き。おでん、茶碗蒸し、麻辣鴨血臭豆腐、チョコレートファウンテン、コーンスープなど多彩な料理を取り揃え、サービス料なし。家族や友人との会食に最適です。

62

北門緑豆アイス

北門綠豆沙牛乳大王は宜蘭県の老舗ドリンク店で、40年以上の歴史があります。注文を受けてから手作りする緑豆沙牛乳、パパイヤ牛乳、芋沙氷が人気で、濃厚で滑らかな口当たりに行列が絶えません。看板メニューのほか、新しくなった店舗では季節限定ドリンクも登場。宜蘭観光で外せない地元グルメ体験です。

91

北門ニンニク肉あんかけ

北門蒜味肉羹は宜蘭県北門エリアの地元小吃で、60年以上の歴史があり、ニンニクの香り豊かな肉羹スープが看板です。豚の肩肉を使った肉羹は滑らかで、ニンニクペースト、筍切り、野菜と組み合わせます。肉羹麺、肉羹粿仔、肉羹米粉、ご飯などがあり、価格は約55元。手頃な銭貨小吃で並ぶことも多く、宜蘭で外せないクラシックな一杯です。

65

城隍廟口切り麺店

城隍廟口切仔麺店は宜蘭市城隍街27号にある、地元民おすすめの穴場朝食スポットです。看板なしの質素な外観で、昔ながらの乾麺、スープ麺、粿仔、米粉を提供。手作り魚丸と肝連、豚の肺、嘴邊肉などの小皿が合わせられ、価格も手頃です。営業時間は午前6時〜11時(一部12時まで)で、行列が多いのが特徴。車で来て中山路や城隍廟停留所付近に路上駐車するのがおすすめ。店内はシンプルで夏期は冷房なし、宜蘭の伝統的な朝食を味わいたい旅行者にぴったりです。

71