← 戻る 花蓮藍天麗池飯店

冷たい指先と、誰かがこぼした笑い声

冷たい指先と、誰かがこぼした笑い声

私たちの「迷走」を静かに見守っていた5つの証人たち

ルームキー:指先に触れる金属の冷たさと、わずかに擦れた傷跡。誰のバッグに紛れ込んだか、5分間全力で探し合った時の、あの絶望的な静寂と、見つかった瞬間の爆笑をすべて記憶している。「嘘でしょ、ここにあったの?」という呆れた声。信じられないかもしれないけれど、私たちは同じバッグの中を三回も同時に探っていた。

立霧の香水ボトル:ひんやりとした滑らかなガラスの質感。どの香りが一番「自分っぽい」かという、正解のない議論に付き合わされた。太魯閣の深い霧や、濡れた土の匂いが混じり合った中性的な香りに包まれながら、結局「誰が選んでもいい匂い」で片付けられた、あの適当で心地よい時間を。

白いシーツ:洗いたての、少しパリッとした清潔な感触。深夜3時、明日(今日)の予定をすべて白紙にして、ただダラダラしようという、無責任で最高に贅沢な共謀計画の目撃者。オレンジ色の間接照明の下、重なり合った足が不意に触れ合い、気まずい沈黙のあとに誰かがふふっと笑ったあの瞬間を。

朝食のプレート:立ち上る温かい湯気と、彩り豊かな野菜の深い色。普段なら「肉がなきゃ始まらない」と騒ぐはずのメンバーが、名物の素燥飯(ヴィーガン風そぼろご飯)を静かに、でも確実に完食していたあの不思議な調和。口いっぱいに広がる大地の滋味に、「たまにはこういう日があってもいいな」と心から感じた朝の静寂を。

ホテルのスリッパ:柔らかい布の質感と、少しだけ大きすぎるサイズ。深夜にコンビニへ行こうとして、廊下で誰かが派手に滑った時の、あの気まずいけれど可笑しな空気感。転んだ本人が一番先に「あはは!」と笑い出したから、結果的に私たちはさらに盛り上がった。その滑稽な転倒さえも、旅のハイライトに変えてしまった。

もし、この部屋の記憶が言葉を紡げたなら

彼らはきっと、私たちのことを「賑やかな嵐のような集団」と呼ぶだろう。2月の花蓮は、外に出れば頬を刺すような鋭い北東季風が吹き抜けていたけれど、花蓮藍天麗池飯店に足を踏み入れた瞬間、そこは別の時間軸に切り替わった。ロビーで出迎えてくれた精緻なウェルカムスイーツの甘い香りと、アートな空間が、外の喧騒を心地よく遮断してくれる。

外での「冒険」という名の迷走を、この部屋は柔らかいクッションのようにすべて吸収してくれた。私たちはここで、お互いの欠点をさらけ出し、それをネタにしていじり合い、最後には心地よい疲労感に身を任せた。完璧な旅なんて、きっと退屈で仕方ない。誰かが道を間違え、誰かが忘れ物をし、誰かが盛大に寝坊する。そんなノイズこそが、旅の本当の輪郭を形作るのだと思う。

この部屋の壁は、私たちのくだらない言い争いも、不意に訪れた真面目な沈黙も、すべて等しく受け止めてくれていた。外の寒さが強ければ強いほど、花蓮藍天麗池飯店でのひとときが、単なる室温ではなく、私たちの関係性の温かさのように感じられた。結果的に、計画していた観光スポットの半分も回れなかったけれど、それでもいい。むしろ、その空白こそが、この旅で一番価値のある部分だったのかもしれない。

窓の外、街灯に照らされた雨粒が、ゆっくりと夜に溶けていく。

  • 将軍府の日本家屋を散歩して、あえて地図を見ずに迷い込んでみるのがおすすめ。
  • 東大門夜市で、正体不明のローカルフードに全員で挑戦して、後で一緒に笑い合おう。

近くのグルメ・スポット

来成排骨麺

來成排骨麺は花蓮市中正路にある1948年創業の老舗小吃店で、独特の排骨酥(リブスーの唐揚げ蒸し)とコラーゲンたっぷりの豚足が看板です。排骨酥は揚げてから蒸すことで外はカリッとし、甘辛クリアなスープと合わさり、豚足はプリプリとした弾力ある食感。この二品を合わせた組み合わせは、地元の食通や観光客が必ず頼む定番メニューです。店内では内用席とチャイルドシートを用意。2025年に移転して駐車が便利になり、家族や友人との会食に最適です。

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公正包子

公正包子は花蓮市の老舗小吃店で、厚めの甘みある皮が特徴の小籠包で有名です。1個約5台湾ドルで、手作り調味の豚肉餡を包み、パンチが欲しい方は自家製唐辛子ソースを。小籠包以外にも蒸餃、湯包、肉羹麺、酸辣麺、貢丸湯、アイス豆乳、紅茶を取り揃え。2023年末に仁愛街と成功街の角へ移転し、人気の「廟口紅茶」の向かいに。小さな店構えですが地元民と観光客の長蛇の列が絶えず、花蓮に来たら外せない必食スポットです。

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公正街包子店

公正街包子店は花蓮市街の40年以上続く老舗小吃で、厚皮の小籠包と蒸餃が看板です。生地は手で延ばして柔らかくモチモチ、ほんのり甘く、シンプルな味付けの肉汁あふれる豚餡を包みます。蒸餃、湯餃、肉羹麺、酸辣麺、貢丸湯、アイス豆乳、紅茶なども提供。2023年末の移転後も人気は健在で、行列は減りましたが花蓮の必食小吃として外せません。価格も手頃で、小籠包は1個約5〜7台湾ドル、気軽に食べられる手軽さが魅力です。

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周家蒸餃

周家蒸餃小籠包は花蓮市の公正街にある老舗で、50年近くにわたりその場で包んで蒸す蒸餃と小籠包が看板です。3種類の蒸餃、手作り小籠包、酸辣湯、肉羹湯、ルーロー飯など多彩なメニューを取り揃え、24時間営業。朝食、ランチ、ディナー、夜食とどんな時間でも利用できます。蒸餃は10個で約30台湾ドル、小籠包は10個で約40台湾ドルと手頃で味も鮮やか。長蛇の列が日常で、地元民と観光客双方の必訪グルメスポットです。

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