← 戻る 花蓮阿思瑪麗景大飯店

午前2時のアイスと、誰かの笑い声

午前2時のアイスと、誰かの笑い声

私たちの「大失敗」を静かに見守っていた5つの目撃者

クリスタルのシャンデリア:冷たく澄んだ光を放ち、ロビーの静寂を支配している。誰が一番エレガントに歩けるかという、大人の皮を被った子供のような賭けに興じていた私たちを、天井から冷ややかな視線で見下ろしていた。結果的に全員が足をもつれさせ、気品のかけらもない滑稽なダンスを披露したことを、すべて記憶している。

真っ白なリネン:肌に吸い付くような滑らかな質感と、清潔な石鹸の香り。東大門夜市で買い込んだ公正包子の、温かく濃厚な香りが部屋いっぱいに広がった瞬間、この布は静かに覚悟を決めたはずだ。深夜、ベッドの上で誰が一番多く食べられるか競い合った、あの食欲の暴走と、口の周りをソースで汚した私たちの恥ずかしい姿を、白い海のように包み込んでいた。

ミニ冷蔵庫:低く唸る機械音と、扉を開けるたびに溢れ出す白い冷気。誰がいつ買ったのかも分からない大量のアイスクリームと、冷えた飲み物がぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。私たちの計画性のなさをあざ笑うかのように、冷たい空気で「また買いすぎたね」と囁いていたのかもしれない。

厚手のバスローブ:雲に包まれているようなふんわりとした柔らかさと、贅沢な重み。「私たちは今、この街の貴族なのよ」と、お互いの肩を抱いてふざけ合ったあの瞬間。結局、そのままの格好で部屋の中で全力で踊り狂った、あの最高に滑稽で自由な時間を、誰にも言えない秘密として抱きしめていた。

窓ガラス:指先に伝わるひんやりとした感触と、遠くに揺らめく太平洋の深い青。私たちは絶景よりも、「5月のホタルを絶対に見つけ出そう」という無謀な作戦会議に夢中だった。ガラスに映り込んだ、興奮で頬を赤らめ、身を乗り出す私たちの熱量を、静かに、そして優しく見守っていた。

もし彼らが口を揃えて喋りだしたら

指先に触れるシーツのひんやりとした感触。5月の花蓮の空気は、まるで濡れたタオルのように肌にまとわりつき、どこからか漂う百合の甘い香りが肺の奥まで入り込んでくる。そんな重たい湿度の中で、私たちは阿思瑪麗景大飯店という、あまりに整いすぎた空間に放り込まれた。新古典主義の豪華な内装、完璧な対称性、そして静謐な空気。そこに、私たちの不協和音が賑やかに響き渡る。

もしかすると、この部屋の家具たちは、私たちを「嵐のような訪問者」だと思ったのかもしれない。「見て、このアフタヌーンティーのケーキ、全部食べちゃおうよ!」という誰かの提案で、予定していたスケジュールはチェックインして30分で崩壊した。母の日のプレゼントをどこで買うか、端午の節句に何を食べるか。そんな真面目な会話は、いつの間にか「誰が一番ひどい寝相か」という、どうでもいい議論にすり替わっていた。

不完全であることは、なんて心地よいのだろう。完璧に調律された空間に、完璧ではない私たちが集まり、互いの欠点を笑い合う。それは、調律されていない楽器たちが偶然に奏でるジャズのようなものだ。私たちは、このホテルの静寂を壊しに来たのではなく、静寂の中に「自分たちだけの音」を刻み込みに来たのかもしれない。

正直に言うと、私は地図を読むのが絶望的に下手で、ロビーから夜市までの短い距離で三回は迷った。「もう、どこに向かってるのよ!」という友人の笑い混じりの怒声。でも、そのおかげで迷い込んだ名もなき路地裏の、オレンジ色の街灯が照らす静かな光が、この旅で一番の発見だった。正解を求める旅よりも、心地よい間違いを繰り返す旅の方が、ずっと記憶の解像度が高くなる。

結局、私たちは計画していたことの半分も成し遂げなかった。けれど、チェックアウトする時の足取りが、来る時よりも少しだけ軽くなっていたのは、きっと阿思瑪麗景大飯店という場所が、私たちの混乱と騒がしさを、大きな包容力で優しく受け入れてくれたからだろう。

朝陽が中央山脈の稜線を鮮やかなオレンジ色に染め上げるまで、私たちは喋り続けた。

  • 東大門夜市まで歩いて、公正包子の温かさを頬張る贅沢な時間を大切にしてください。
  • 自転車を借りて、海沿いの公園まで風を切って走れば、心まで洗われるはずです。

近くのグルメ・スポット

来成排骨麺

來成排骨麺は花蓮市中正路にある1948年創業の老舗小吃店で、独特の排骨酥(リブスーの唐揚げ蒸し)とコラーゲンたっぷりの豚足が看板です。排骨酥は揚げてから蒸すことで外はカリッとし、甘辛クリアなスープと合わさり、豚足はプリプリとした弾力ある食感。この二品を合わせた組み合わせは、地元の食通や観光客が必ず頼む定番メニューです。店内では内用席とチャイルドシートを用意。2025年に移転して駐車が便利になり、家族や友人との会食に最適です。

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公正包子

公正包子は花蓮市の老舗小吃店で、厚めの甘みある皮が特徴の小籠包で有名です。1個約5台湾ドルで、手作り調味の豚肉餡を包み、パンチが欲しい方は自家製唐辛子ソースを。小籠包以外にも蒸餃、湯包、肉羹麺、酸辣麺、貢丸湯、アイス豆乳、紅茶を取り揃え。2023年末に仁愛街と成功街の角へ移転し、人気の「廟口紅茶」の向かいに。小さな店構えですが地元民と観光客の長蛇の列が絶えず、花蓮に来たら外せない必食スポットです。

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公正街包子店

公正街包子店は花蓮市街の40年以上続く老舗小吃で、厚皮の小籠包と蒸餃が看板です。生地は手で延ばして柔らかくモチモチ、ほんのり甘く、シンプルな味付けの肉汁あふれる豚餡を包みます。蒸餃、湯餃、肉羹麺、酸辣麺、貢丸湯、アイス豆乳、紅茶なども提供。2023年末の移転後も人気は健在で、行列は減りましたが花蓮の必食小吃として外せません。価格も手頃で、小籠包は1個約5〜7台湾ドル、気軽に食べられる手軽さが魅力です。

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周家蒸餃

周家蒸餃小籠包は花蓮市の公正街にある老舗で、50年近くにわたりその場で包んで蒸す蒸餃と小籠包が看板です。3種類の蒸餃、手作り小籠包、酸辣湯、肉羹湯、ルーロー飯など多彩なメニューを取り揃え、24時間営業。朝食、ランチ、ディナー、夜食とどんな時間でも利用できます。蒸餃は10個で約30台湾ドル、小籠包は10個で約40台湾ドルと手頃で味も鮮やか。長蛇の列が日常で、地元民と観光客双方の必訪グルメスポットです。

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