裸足で踏みしめたロビーのタイルのひんやりとした感触が、旅の昂揚で火照った足裏に心地よく染み渡る。チェックインを済ませ、部屋のドアを開けた瞬間、冷房の乾いた風が肌を撫で、潮の香りがかすかに混じった空気と共に「ようやく沖縄に辿り着いた」という実感が押し寄せた。「ああ、もう何も考えたくない」という心地よい諦念が、思考よりも先に全身を包み込む。予定調和ではない、こうした物理的な感覚こそが、旅の正解を教えてくれる気がする。
リザンシーパークホテル谷茶ベイで挑んだ「贅沢な無駄遣い」リスト
「早起きして朝日を拝む」という無謀な賭け
結果は惨敗。誰が一番に起きるか競い合ったが、真っ白でふかふかのリネンに抱かれ、全員が10時まで泥のように眠り続けた。遮光カーテンの隙間から漏れる黄金色の光が心地よすぎて、アラームの音さえも心地よい子守唄に聞こえていたらしい。
「デラックスルームを拠点にしたお菓子パーティー」の実験
結果は大成功。40㎡という開放的な空間は、私たちの底なしの食欲と欲望をすべて許容してくれた。コンビニで買い込んだスナック菓子の袋がガサガサと鳴り響き、誰が一番不健康な組み合わせを考案できるかという、低レベルながら熱い心理戦が繰り広げられた。
「ビーチで完璧な集合写真を撮る」という挑戦
結果は、笑いすぎて使い物にならない写真の山。5月のいたずらな海風が吹き荒れ、シャッターを切るたびに誰かの髪が顔に張り付く。口の中にわずかに混じった潮の味が可笑しくて、最後には全員で砂浜に大の字になり、突き抜けるような青い空を仰いでいた。
「深夜のテラスで地元の味を分析する」会
結果は、心地よい混沌。夜風に吹かれながら、地元で買った珍しいおつまみを口に運ぶ。冷たいアルミ缶の結露が指先に伝わる感覚と、遠くでリズムを刻む波の音が、会話の隙間をちょうどよく埋めてくれていた。結局、結論は「なんか美味しい」の一言に集約された。
感情のスコアボード
一番価値があったのは、予定をすべて捨てて、ただ部屋でだらだらと時間を溶かしたこと。一番のジョークは、完璧な旅のしおりを作ったリーダーが、真っ先に迷子になったことだ。けれど、その迷路のような時間が結果的に最高のハイライトになった。私たちはもともと、水と油のように相容れない部分がある。けれど、このホテルという触媒の中で激しくかき混ぜられたとき、個々のエゴが潮に溶ける塩のように消え、心地よい乳白色の状態で混ざり合えた。4人分の笑い声が充満した空間こそが、最高の贅沢だった。
波打ち際で誰かが派手に転んだとき、私たちは同時に笑った。
- ビーチでわざと何もせずに1時間、波の音の周波数だけを数えてみて。
- 部屋のテラスで、誰が一番「何もしないこと」に耐えられるか選手権を開催してほしい。