← 戻る ホテルリブマックス那覇波の上Ⅱ

靴の中に残った砂が、心地よく鳴っていた

靴の中に残った砂が、心地よく鳴っていた

那覇の風と家族の記憶を刻む、五つの音

1. 波の上ビーチで、濡れた砂が足の裏に吸い付く「ペチャッ」という湿った音。下の子が「見て、お魚!」と歓声を上げたが、それはただの海藻だった。けれど、その小さな発見に瞳を輝かせる横顔を見ていたら、大人の私がいつの間にか忘れていた、世界に対する純粋な好奇心が胸の奥で静かに共鳴した。潮騒の香りと、肌にまとわりつく熱帯の湿り気が、心地よい。

2. 国際通りへ向かう道すがら、子供たちのスニーカーがアスファルトを叩く、不揃いで軽やかなリズム。長子が「あっちの店の方が絶対いい!」と譲らず、私たちは適当に相槌を打ちながら、15分という距離をゆっくりと歩いた。11月の那覇の空気は、冷たすぎず暑すぎず、ちょうどいい温度で、旅先特有の心地よい緊張感をふわりとほどいてくれる。道端に咲く名もなき花の色が、陽光に照らされて妙に鮮やかに見えた。

3. ホテルリブマックス那覇波の上Ⅱのツインルームで、電子レンジが「チン」と短く鳴った音。地元の店で買ったサーターアンダギーを温めると、甘くて香ばしい匂いが、機能的な白い部屋いっぱいに満ちていく。小さなテーブルを囲んで、誰が一番大きな塊を食べるかで言い合いになる。そんな、なんてことのない喧騒こそが、この旅で一番贅沢な時間だったのかもしれない。口の中に広がる素朴な甘さが、疲れた心にじんわりと染み渡る。

4. 高品質なベッドに深く体を沈めたとき、シーツが擦れる「ササッ」という静かな音。一日中歩き回って疲れ果てた子供たちが、私の腕の中で規則正しく呼吸を始めたときの、あの絶対的な安心感。子供の体の重さは、愛情という名前の物理的な質量を持っていて、私の心にある日常の小さな不安を、静かに、でも確実に押し潰してくれた。リネンのひんやりとした感触が、火照った肌に心地よく馴染んでいく。

5. 朝7時、シャワーの水がタイルに当たる規則的な音。裸足で踏みしめた床のひんやりとした温度が足裏から伝わり、眠っていた意識がゆっくりと覚醒していく。窓の外から聞こえてくる、那覇の街がゆっくりと目覚めていく低い唸りのような音を聞きながら、「今日はどこへ行こうか」と心の中で呟いた。正解のない問いを、ただ心地よく感じていた。淹れたてのコーヒーの香りが、静かに部屋を満たしていく。

柔らかな陽光が白いシーツに落ち、子供たちの寝顔を優しく照らしていた。

  • 波の上ビーチまで徒歩5分。子供が飽きる前に海に触れ、すぐにホテルへ戻れる距離感が親には嬉しい。
  • 部屋の電子レンジで地元の惣菜を温め、家族だけの小さな夜会を開くのが、最高の旅の思い出になる。