← 戻る JR九州ホテル 長崎

午前2時の赤い壁と、止まらない笑い声

JR九州ホテル 長崎で試した、僕らの「贅沢な遊び」リスト

「3人で1部屋、テトリス作戦」
指先に触れるリネンのひんやりとした質感と、かすかに漂う洗剤の清潔な香り。スーペリアダブルという限られた空間に3人で潜り込むのは、まるで精密なパズルを解くような感覚だった。「ここ、俺の陣地な」なんていう小さな領土争いが起きたけれど、結果的にはその狭さが、心地よい距離感を生み出すことに成功した。信じられないだろうけど、結局は一番端っこのソファベッドに潜り込んだやつが、一番深い眠りに落ちていた。

「朝食会場への5分間ダッシュ」
鼻腔をくすぐる藤の花の濃い香りと、しっとりと肌にまとわりつく5月の湿った空気。アミュプラザ長崎の5階へ向かうエレベーターの滑らかな上昇感に身を任せ、「誰が一番早く席に着けるか」という大人の余裕を捨てた賭けに出た。結果、勝ったのは一番足の遅いあいつという予想外の結末に、僕たちは10秒くらいの間、ただお互いの顔を見て笑い転げていた。銀ヒラスの西京焼きの、絶妙な塩気と甘みが口の中でとろけたとき、ようやく僕たちの1日が鮮やかに始まった。

「駅からの距離、秒読み競争」
改札を出た瞬間の、喧騒と期待が混ざり合った空気の振動が足裏から伝わってくる。JR長崎駅東口からホテルまでの道は、あまりに短すぎて、まるで誰かが時間をショートカットさせたみたいに感じられた。僕たちは「歩いて何秒でロビーに辿り着けるか」を競ったが、結果はあまりに早すぎて拍子抜けするほどだった。ロビーに足を踏み入れた瞬間に肌を撫でる冷房の心地よい冷気が、外の熱気との境界線をくっきりと引き、旅の疲れを瞬時にリセットしてくれた。

「部屋の『赤』と『緑』の正体探し」
視界に飛び込んでくる鮮やかな赤と、静かな緑。それはプリズムを通した光が分光されるように、長崎という街が持つ「東洋」と「西洋」の二面性をそのまま部屋に閉じ込めたみたいだった。中国格子の直線的な影が、午後の柔らかな光に照らされて床に落ちる様子を眺めていると、僕たちのバラバラな性格が、この色のコントラストに溶け込んでいくのがわかった。深夜2時に赤い壁に背中を預けて、どうでもいい話で笑い転げたあの時間は、どんなガイドブックにも載っていない、僕たちだけの正解になった。

旅の記憶を刻むスコアボード

一番価値があったのは「拠点としての完璧な機能性」だ。重い荷物を抱えて迷う時間を捨て、路地裏を彷徨う時間に変えられたのは、計画性のない僕らにとって最大の救いだった。朝食のダッシュは半分冗談だったが、あの不器用な盛り上がりこそがハイライト。シンプルモダンな空間で色の対比に自分たちを重ねた時間は、案外贅沢な遊びだった。JR九州ホテル 長崎は、単なる宿泊施設ではなく、僕たちの笑い声を心地よく増幅させる共鳴箱のような場所だった。

窓の外で揺れる新緑が、街の灯りに照らされて淡く、切なく光っていた。

  • 3人で泊まって、あえて誰がソファベッドに寝るかを運命のジャンケンで決めてみて。
  • ホテルを出てから、地図を捨てて「赤」か「緑」の看板だけを追いかけて街を歩いてみて。