定山渓第一寶亭留 翠山亭

12 件の記事
1 言語
8
3 客層
Modern hotel room with large windows, wooden shutters, and a cozy seating area

ホテル情報

  • 📍 住所 日本、〒061-2303 北海道札幌市南区定山渓温泉西3丁目105 定山渓第一寶亭留翠山亭 内1階
  • 📞 電話 +81 11-598-2141
  • 評価 ★★★★☆ 4.2 (1370件のレビュー) · 出典:Google ↗

泊の記事

friendscouplefamily
1月 friends U
28

濡れたウールの匂いと、湯気の向こうの笑い声

「いい? 誰が一番先に『あつっ!』って叫んだら、明日の朝食の温泉たまご、全部没収な」 「はあ? 誰がそんなルール決めたよ。っていうか、お前の顔、もう寒さで真っ赤じゃん。今の時点で完敗でしょ」 「うるさいな! これは照れてるだけだって。それよ…

3月 couple U
27

湯気の中で、呼吸が重なった瞬間

指先に触れた空気の冷たさが、まだ冬の名残を凛と伝えていた。3月の定山渓は、春が来るのをためらっているような、そんな曖昧な温度をしている。定山渓第一寶亭留 翠山亭の重厚な玄関をくぐった瞬間、外の凍てつく気配と室内の柔らかな温もりが混じり合い、…

4月 family U
29

子供の袖が濡れていたけれど、私たちはただ笑っていた

ロビーの磨き上げられた床は、外の淡い光を鏡のように反射し、そこに小さな長靴がぺたぺたと不揃いな音を立てていた。雨上がりの冷たい水滴が、子供の袖口に小さな濃い染みを作っている。その様子を眺めていると、凍った土の下で、誰にも気づかれずに殻を破ろ…

5月 friends U
26

濡れた畳の匂いと、誰かの笑い声

バスのシートが小刻みに振動するたび、膝の上のバッグが跳ね、私たちの期待も一緒に揺れていた。5月の定山渓はまだ空気がひんやりとしていて、窓を開けると濡れた土と若葉が混ざり合った、少しだけ鋭い青い匂いが鼻をくすぐる。定山渓第一寶亭留 翠山亭に降…

6月 couple U
19

指先に残った甘い香りと、止まない雨

チェックインを済ませ、ラウンジ「一」の深いソファに身を沈めたとき、運ばれてきた「ハレとケ洋菓子店」の小さなケーキが、この旅の静かな幕開けを告げた。六月の雨に濡れた定山渓の深い緑が、窓の外で鮮やかな水彩画のように滲んでいる。フォークをゆっくり…

6月 friends U
21

雨の匂いと、誰かが忘れた充電器のこと

スーツケースのアルミ製ハンドルが、指先にひんやりと張り付いている。六月の札幌は、空気が水分をたっぷりと含んでいて、肌に触れるたびに薄い膜を張られたみたいに心地よい。僕らはバス停へと向かう道すがら、誰が一番先に「疲れた」と口にするか、あるいは…

7月 family U
34

氷の溶ける音と、子供の寝息

首筋を伝う、冷たい水滴の感触。洗面所で顔を洗った後、タオルで拭ききれなかった一滴が、ゆっくりと背中へ降りていく。その小さな震えが、意識をゆっくりと覚醒させる。家族旅行の朝は、いつも誰かの「起きて!」という叫び声から始まるけれど、私の意識が現…

9月 couple U
21

湯気の中で、肩と肩の距離を測っていた

カーディガンのボタンが一つ、緩んでいた。指先で触れると、今にも外れそうに小さく揺れている。直そうと思って、でもそのままにしておいた。完璧に整っていることよりも、少しだけ不格好なままでいる方が、今の私たちには心地いい気がしたから。定山渓第一寶…

9月 family U
38

子供の足音が消えるまで、あと数歩

指先に触れる空気は、しっとりと湿り気を帯びていて、心地よい冷たさを運んでくる。九月の定山渓は、季節が秋へと転ぼうか、あるいは夏に踏みとどまろうかと迷っているような、曖昧な温度に包まれていた。道端に広がるススキが風に揺れ、まるで銀色の波のよう…

9月 friends U
17

谷底に溶けていった、あの日の笑い声

バスの窓ガラスに額を押し付けると、冷たい振動が直接脳に伝わってきた。九月の札幌は、すでに秋の準備を始めており、窓の外を流れる景色は都会の無機質な灰色から、濃密な深い緑へと塗り替えられていく。車内では、「誰が一番先に目的地で迷うか」という、ど…

12月 couple U
37

本棚の間で、肩が触れるまでの距離

指先に触れる紙のざらつきと、かすかに漂うインクの匂い。定山渓第一寶亭留 翠山亭の館内にひっそりと佇む「風呂屋書店」に足を踏み入れたとき、まず感じたのは、外の凍てつく空気とは完全に切り離された、濃密な静寂だった。約2500冊の本が壁のように並…

12月 family U
19

雪の青さが、秘密の合図に見えた午後

凍てつく空気が鼻腔を鋭く突き抜け、肺の奥まで白く染まるような感覚。札幌から定山渓へと向かうシャトルバスを降りた瞬間、子供たちが吐き出す息が小さな白い雲となって視界をあいまいにした。濡れたウールのコートから漂う、冬特有の少し重たい匂い。定山渓…