5年後の私たちへ。あの時のくだらない喧嘩や、誰が荷物を忘れたかで言い合った記憶は、もう半分くらい消えているかもしれない。けれど、指先が凍えるような冬の鋭い空気と、あの場所で分かち合った体温だけは、どうか忘れないでいてほしい。
記憶の底に沈殿し、5年後も色褪せない断片たち
- 「誰が一番に迷うか」という根拠のない賭け
- ジャパネスクツインに詰め込まれた、心地よいカオス
- 鉄板焼「ロイン」で共有した、本能的な歓喜
- 深夜、窓の外に広がる藍色の静寂とこぼした本音
5年後、この記憶の封印を解いたとき
訪れた寺社の正確な名前や分刻みの計画は、砂のように指の間からこぼれ落ちているだろう。けれど、京都新阪急ホテルのロビーに足を踏み入れた瞬間に感じた、あの独特の「帰ってきた」という安堵感だけは残っているはずだ。冷え切った指先を温かい飲み物でゆっくりと溶かしたときの温度や、チェックアウト時の根拠のない期待感。そんな名付けようのない小さな体温がトリガーとなり、当時の私たちの笑い声を鮮やかに連れてきてくれるに違いない。
枕元にぽつんと残されていた、誰かの忘れ物のコンビニお菓子。
- 京都駅からの近さをあえて無視し、東本願寺までゆっくり歩いて冬の静寂を味わってみて。
- 鉄板焼のパフォーマンスに心を奪われすぎて、自分の肉を焼きすぎるなよ。